よみもの4

夕方のやわらかな光が差し込む、静かな室内

よみもの

時間と一緒に、家も育っていく

完成した瞬間がゴールではない。
暮らしの中で、少しずつ馴染んでいく家の話です。

朝の光の入り方や、
夕方の空気の匂いで、
季節の変わり目に気づくことがあります。

住み始めたころは気づかなかったことが、
少しずつ、当たり前のように感じられるようになる。
家で過ごす時間が長くなるほど、
そんな瞬間が増えていく気がします。

家は、時間を重ねていくもの

家は、完成したときが
いちばん新しく、
そこから少しずつ
時間を重ねていくものです。

床に小さな傷がついたり、
木の色がやわらかく変わったり。

最初は気になっていたことも、
いつの間にか、
暮らしの一部になっていきます。

変わっていくことを、どう捉えるか

時間が経つことで、
家が「古くなる」と感じる人も
いるかもしれません。

でも私たちは、
それをすべて、
悪い変化だとは思っていません。

使われて、触れられて、
そこに暮らしがあった証。

そうした跡が重なって、
その家ならではの雰囲気が
生まれていくように感じています。

住んでから、よさに気づくこと

住み始めて数年が経ったころ、
「この家、前より好きになりました」
そんな言葉を聞くことがあります。

特別なことが起きたわけではなくても、
毎日の生活の中で、
少しずつ馴染んできた結果なのだと思います。

光の入り方。
風の抜け方。
家族の動き。

時間の中で、
家と暮らしが
自然と噛み合ってくる。
その感覚は、
完成した瞬間には、
まだ見えていないものかもしれません。

変えられるところと、変えにくいところ

家づくりには、
あとから変えられる部分と、
そうでない部分があります。

家具の配置や、
暮らし方は変えられても、
家の骨組みや、断熱、配置といったことは、
簡単には変えられません。

だからこそ、
目に見えにくい部分ほど、
最初にきちんと考えておくことが、
時間が経ってからの安心につながると考えています。

家は、暮らしに合わせて育っていく

家は、完成したときに
すべてが決まりきるものではありません。

暮らしながら、
少しずつ手を加えたり、
使い方を変えたり。

住む人に合わせて、
家も一緒に育っていく。
そんな余白を残した家のほうが、
長く心地よく暮らせるのではないかと思っています。


時間と一緒に、家も育っていく。

それは、完璧な状態を目指すことではなく、
変わっていくことを受け入れるということなのかもしれません。

これからの暮らしの中で、
少しずつ、自分たちらしい家になっていく。
その過程も含めて、家づくりだと考えています。

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