よみもの3

日常の動きが自然につながる、家の中の風景

よみもの

暮らしやすさから、家を考える

見た目の前に、暮らしのこと。
家づくりの「順番」について、私たちの考えをまとめました。

家づくりの相談をしていると、
「どんなデザインにしたらいいですか?」
と聞かれることがあります。

家の見た目を考える時間は、
とても楽しいものですよね。
施工事例を見たり、
好きな雰囲気の写真を集めたり。

家づくりの中でも、
いちばんわくわくする時間かもしれません。

デザインから考えるのは、自然なこと

最初にデザインから考えることは、
決して間違いではありません。

SNSや雑誌で見た家に惹かれたり、
「こんな雰囲気で暮らしたいな」と
想像を膨らませたり。

家づくりのきっかけとして、
とても自然な入り口だと思います。

ただ、ひとつだけ立ち止まってみると

ただ、デザインを決める前に、
一度だけ整理しておきたいことがあります。

それは、
どんな暮らしをしたいのか、ということです。

朝は何時ごろ起きるのか。
家に帰ってきて、最初に向かう場所はどこか。
洗濯や片付けは、どんな流れで行っているか。

毎日のことだからこそ、
意外と意識せずに過ごしている部分でもあります。

暮らしやすさは、日常の中にあります

暮らしやすさは、
間取りの名前や、見た目の印象だけで
決まるものではありません。

  • 朝の支度がスムーズにできる
  • 家事の動きが無理なくつながる
  • 家族の気配が、ほどよく感じられる
  • 片付けやすく、散らかりにくい

こうした日常の積み重ねが、
「なんとなく暮らしやすい」という感覚につながっていきます。

派手さはなくても、
毎日の中で、じわじわと効いてくる部分です。

家づくりには「順番」があると感じています

私たちは、家づくりには
ひとつの順番があると感じています。

それは、見た目を考える前に、
まず暮らしを思い浮かべること。

どう動くのか。
どこで過ごす時間が長いのか。
何を大切にしたいのか。

それらが見えてくると、
家のかたちや、必要な広さ、
部屋の配置も、自然と整理されていきます。

デザインは、暮らしの「答え」として現れる

私たちは、デザインを
軽視しているわけではありません。

むしろ、とても大切な要素だと考えています。

ただ、デザインは最初に決めるものではなく、
暮らしやすさを考えた結果として、
立ち上がってくるもの
だと考えています。

暮らしに無理がなければ、
その家は自然と、
その家族らしい表情になります。

よくあるすれ違いから思うこと

見た目はとても素敵なのに、
住んでみると、少し使いにくい。

収納の場所が合わなかったり、
動線が遠回りだったり。

どれも、暮らしを具体的に想像する前に、
かたちを決めてしまったことで
起こりやすいことでもあります。

暮らしやすさは、人それぞれ

もちろん、暮らしやすさの感じ方は
人それぞれです。

家族の人数や、仕事のスタイル、
休日の過ごし方によっても、
答えは変わります。

だからこそ、
「この形が正解です」とは言いたくありません。

一緒に暮らしの話をしながら、
その人に合った形を探していくことが、
大切だと思っています。


家づくりを考えるとき、
見た目から入るのも楽しい。

でも一度、暮らしの中身から整理してみると、
家のかたちは、自然と決まってくることがあります。

そんな順番で、家を考えていけたらと思っています。

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