よみもの1

朝の光が入る、小さな家の一角

小さな家で、心地よく暮らすという考え方

広さを足す前に、暮らしを整える。
小さくても、のびのび暮らせる理由を言葉にしました。

家づくりの相談を受けていると、
「もう少し広くしたほうがいいでしょうか」
と聞かれることがあります。

そう思うのは、とても自然なことだと思います。
家は、これから何十年も暮らす場所です。
将来、家族が増えるかもしれない。物が増えるかもしれない。
「あとから足りなくなったらどうしよう」そんな不安を感じるのも、無理はありません。

小さくする=我慢、ではありません

「小さな家」と聞くと、どこか窮屈で、我慢が多い暮らしを想像する方もいるかもしれません。
でも、私たちが考える小さな家は、そういうものではありません。

  • 移動が短くて、体が楽
  • 家族の気配が自然と伝わる
  • 掃除や手入れがしやすい
  • 冷暖房が効きやすく、温度差が少ない

小さくすることは、何かを削ることではなく、暮らしを整理することに近いのかもしれません。

心地よさは、広さだけで決まらない

家の心地よさは、単純に「広いか、狭いか」だけで決まるものではありません。
光の入り方。風の通り道。視線の抜け。音の伝わり方。
そして、家族との距離感。
これらがうまく整っていると、不思議と「狭さ」を感じにくくなります。

小さな家は「制限」ではなく「選択」

私たちは、小さな家を「仕方なく選ぶもの」だとは考えていません。
どんな暮らしをしたいのか。何を大切にしたいのか。
そこから考えた結果としての、ひとつの選択だと思っています。

広さを増やす代わりに、光を大切にする。
部屋数を増やす代わりに、家族が集まる場所を心地よくする。

すべての人に合うわけではありません

もちろん、大きな家が合う人もいます。家族の人数や、仕事の仕方、暮らし方は人それぞれです。
だから私たちは、「小さな家が正解です」と言いたいわけではありません。
ただ、広さを決める前に、一度立ち止まって、暮らしのイメージを整理してみてほしいと思っています。


小さな家で、心地よく暮らす。
それは、我慢をすることではなく、
自分たちにとって本当に必要なものを、はっきりさせることなのかもしれません。
家づくりを考えるとき、広さだけでなく、暮らしの中身から一緒に考えていけたらと思っています。

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